自己破産は離婚につながるのか?

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自己破産をしたら離婚も突き付けられるのかな?パートナーが自己破産したら離婚するしかないのかな?漠然とそんなイメージを持っていませんか?
自己破産と離婚にはどのような関係があるのでしょうか?
自己破産が家庭に及ぼすデメリット
自己破産をすると、その人名義の家がある場合、競売にかけるか任意売却をして借金返済に充てることになります。
ドラマに出てくるように、突然怖い人たちが家に押しかけてきて、「今すぐ家を出ていけ!」なんて、急な事にはなりませんが、新たに住む場所を確保する必要がでてくることが多いです。
また、車も、自己破産する人名義のものがあれば手放すことになります。でも、今は、カーシェアリングやレンタカーが普及してきていますし、住む場所が変われば、車の必要性も変わってきますね。
自己破産が家庭に及ぼすメリット
メリット(利点)・・・という表現とは少し違うかもしれませんが、自己破産をすると借金をすることができなくなりますので、次々と借金を重ねるパートナーに困り果てていた人は、「ほっとする」という心境になる人も多いようです。
また、返済日が近づくたびに、金が足りるかどうか心配で、憂鬱に惜し壺されそうになっていた場合も、それらの取り立てがなくなるので、心休まる日々が迎えられると言えるのかもしれません。
自己破産前の離婚は注意が必要
パートナーに自己破産することを伝えられ、それなら離婚する!と思って、そのタイミングでの離婚は注意が必要です。
自己破産とは、日常生活に必要なものと99万円以下の現金以外の財産を手放すことなので、自己破産直前に離婚をすると、財産隠しをしているのではないかと疑いがかかります。
逆に言うと、パートナーが自己破産をしても自分の財産は何の影響も受けずに持ち続けることができるので、この意味では、自己破産したからといって、離婚の必要性は全くないといえるでしょう。
自己破産で離婚するケース
自己破産というのは、あくまでも状態の事なので、自己破産になるまでに原因があるはずです。
例えば、家族を顧みずにギャンブルにのめり込んだとか、自営業で仕事を頑張っていたが不景気で立ち行かなくなったなどです。
離婚になるかどうかはそれらの原因によって変わります。
勝手な行動についていけなくなった。自暴自棄になっている姿に幻滅した。このようなケースは離婚につながるかもしれません。
しかし、家族のために一生懸命で、コミュニケーションもしっかりととっていれば、好きで結婚した人ですから、自己破産するからといって離婚にならないでしょう。
実際、妻が結婚前に作った借金で自己破産した夫婦で、夫の稼ぎは高く、連帯保証人でもない為夫名義のマイホームに住み続け、はたから見ると裕福な暮らしをしているという人もいます。
協力して家庭を営んでいる夫婦でも、借金は別会計です。作ってしまった借金は返す責任を持つべきですが、どうしても無理な時は、専門家に相談して自己破産し、家族と協力してやり直す人生が可能です。
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