夜逃げ方法と夜逃げ後の生活

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夜逃げする方法がないかと考えていますか?夜逃げしたいけれどその後の生活がどうなるのか心配ですね。
物理面と精神面から、夜逃げについてまとめてみました。
夜逃げの具体的な方法
自分がどこで何をしているのかが分かってしまうと足がつくので、社会とのつながりをいったんすべて消すことになります。
口座のお金は引き出してすべて現金化。スマホは置いていく、カード類も使えない。
言わば、身一つで家を飛び出せば、探しようがないので逃げることはできますね。これが夜逃げの基本姿勢です。
夜逃げの逃げ先については、「知り合いの家に居候させてもらう」「漫画喫茶などを転々とする」「車で車中泊をしながらあちこちに移動する」「山奥で住み込みで働く」「海外へ逃亡する」など、様々なスタイルがあります。
夜逃げをするからには、お金がない状況に変わりはないと思いますが、手持ちの現金や、夜逃げ用の資金を用意していた場合は、方法の選択肢が広がります。
ただし、遠くへ行くほど捕まりにくいという訳でもないので、人それぞれの潜伏方法を工夫するようです。
夜逃げ後の収入
夜逃げにおける一番の問題は、その後の生活費をどうやって稼いでいくのかという事です。
ネットで仕事を探して応募なんていう便利な方法はできません。住所や連絡先のない人を雇ってくれるところは普通はないからです。
しかし、世の中には、DV夫から逃げている、災害で天涯孤独になってしまったなど、本人は悪くなくても住所や連絡先がない人もいますし、労働力が一人でも欲しいので、その日働いてくれさえすればその分のお金は払ってくれるところもあります。日雇い仕事ですね。
工事現場などを探して、現場監督らしき人に声をかけて、日雇いの仕事を見つけ、運が良ければ住み込みも可能かもしれません。
夜逃げ後の心境
仕事を見つけ、収入があれば、食べ物を買って生きていくことはできます。しかし、常に、「見つかったらヤバイ」という恐怖と戦うことになります。
また、誰に話しかけられても本当の事が言えず、自分のすべてを偽り、隠すしかないので、親しくなる人などできないでしょう。
殺人事件を起こした市橋達也被告は2年7カ月の間逃亡生活を送りましたが、自己整形手術を行ったり、無人島で自給自足生活をしたりという過酷な様子が報道されましたが、夜逃げをしている人も、心境的には近いところがあるのではないでしょうか。
夜逃げ後の問題点
夜逃げをすると、住民票が元住んでいたところに置きっぱなしの状態ですので、身元証明するものが何もない状態になります。
これが、かなり厄介です。特に最近は、犯罪の未然防止などのために、何かと身分証明書の提示を求められます。身分証明書がないと、ネットカフェですら利用できません。
また、健康保険もきかないので、病院にいくと高額の医療費を請求されることになります。
無保険であることを怪しまれることも辛いでしょうから、我慢できないほどの相当な痛みがない限り病院には行かない人がほとんどでしょう。
孤独で寂しい状況の中、一人で痛みに耐えるのは、かなり辛いものです。
そういう時に限って、盲腸が痛み出したり、気を失って倒れたり、縫合が必要なけがをしたリするものです。
これらの身体的な痛みに、耐えられますか?
夜逃げ後に収入を得ることができたら
夜逃げ後に精神面を維持して、少しづつ貯金ができたとします。借金も税金もなんの支払う物もなければ多少のお金は貯まるかもしれません。しかし、普通の生活に戻れるでしょうか?
まず、住むところを確保することが難しいです。賃貸物件は身元の分からない人間にはまず貸してくれないでしょう。住民票や連帯保証人を用意できないのでレオパレスも難しいでしょう。
住むところがなければ、安定した職に就くことも難しいでしょう。通常のルートで面接に応募しても履歴書がまともに書けません。
住居も仕事もままならない生活・・・それでも夜逃げをしたいですか?とても良い方法ではないように思います。
逃げ切れるのか?
夜逃げの理由の多くは、「借金の取り立てから逃げる為」ということの様です。
しかし、借金があらゆる条件をクリアして時効を迎えることは、かなり難しくなってきています。
相手も借金取り立てのプロです。夜逃げをするほど多額の借金であれば、そう簡単に事項を迎えさせてくれるはずがありません。
口座を抑えられて生活資金が使えなくなるような経済制裁攻撃をしてきたり、時効が進むのをストップさせたりすることがあって、逃げることはできても資金が底をついたり、時効になってなかったりします。
つまり、逃げ切れないと考えることが現実的なのです。
消費者金融などからの借金であれば、夜逃げなどしなくても、債務整理をして自己破産をすれば、住む家は今のところに住み続けたり、生活保護を受けて安い住宅に引っ越したりたくさんの選択肢があります。
仕事についても、弁護士や司法書士などのいくつかの職業にはつくことができませんが、普通に職探しができます。
「自己破産をしてしまった」という自分に対するショックはあるかと思いますが、夜逃げしてすべてから逃げ続ける不安と孤独に比べたら、全く悲観するほどの事ではないでしょう。
また、自己破産ができないような事情がある場合も、専門家に相談だけでもしてみると、別の債務整理方法ができる場合もあります。
夜逃げをしても、辛い時間が増えるだけです。腹をくくって、再起できる道を探すことをおすすめします。
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