実録!消費者金融の借金500万円を踏み倒したBさんの話

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借金の返済が苦しくて、なんとか踏み倒しすることはできないのか?と考えてしまう事はありますよね。
借金を踏み倒すことができるという話は、ネット上でも見かけますが、本当に踏み倒した人というのは聞いたことがありません。
踏み倒したい人はたくさんいると思いますが、実際は不可能だろうと半信半疑に思っていました。そんなある日・・・。
あっ、でも、知り合いで、消費者金融からの借金を踏み倒した人の話は聞いたことあるよ。
ということで、「消費者金融からの借金を踏み倒した人の話」をきく機会がありました。
わたしとAさんは10年程前に、アルバイトをしていた職場で知り合い、約半年間、一緒に仕事をしていた仲です。
共通の友人が飲食店を始めたということで、久しぶりにみんなで再会し、思いがけず、こんな話をきくことになったのです。
借金を踏み倒した人(Bさん)は、同じように借金をして返済に苦しんでいるAさんに自慢したかったのか、色々話してくれたとのことです。
で、私も借金を踏み倒したらどうなるのかについて知りたかったので、Aさんに詳しい話をしてもらうことにしました。
目次
借金の踏み倒し方法と住民票
田舎は東北の方かな?結構遠くて、ぜんぜん帰っていないとかいってたかな。そういう人はよくいると思うけど、まぁ、何回かそれで引っ越しを繰り返したんだって。
郵便物も、必要なものは住んでいる住所言えば届くよ。
あっ、ちなみに、10年以上前の話だから、インターネットとか全然普及してない時だよ。携帯も持っている人は少なかったし。
普通の人は無理だよね。
借金の時効と家と生活
その間に1回でも返済しちゃうと、そこからまた5年だけど、そもそも連絡がつかなくて、黙ってたからそのままになったってこと。
足りなくなると、よくオーナーにバンスお願いしてたなぁ
それで、最初はちゃんと返済してて、そうするとすぐに消費者金融から「限度額が上がりました。」って連絡が来るんだって。
俺もその電話もらったことあるけどね。で、なんか、「おめでとうございます!」って感じで、もっと借りませんか?とか言ってくるので、気分よくなっちゃってまた借りちゃうんだって。
そんなことしてると500万円とかあっという間だよ。
借金の踏み倒した人は幸せか?
借金を踏み倒した人って本当にいるみたいですね。どこかにはいるだろうとは思っていましたが、実際の話をきいて、ショックを感じました。
最初は、大金の借金踏み倒しができて、得をしていいなぁ~といううらやましい気持でしたが、話が終わった時に、なんとも言えない重い空気となり、「他に方法はなかったのかな」と憐れむような気持ちになりました。
でも、携帯電話が出始めたころの話なので、今とはだいぶ状況が違いますね。
今は、引っ越しをしてもスマホや携帯はそのまま使いますし、日雇いの仕事をするにしても、スマホか携帯がないと難しいでしょう。
住むところについても、居候させてくれる人なんて、そうそうみつけられないので、借金の踏み倒しは、まず無理ですね。
消費者金融側も昔と違って連絡方法や情報管理も高度になっているでしょうから、個人がそれを欺けるはずがありません。
それにしても、借金を踏み倒したBさんが、今どこでなにをしているかもわからない状況で、その日暮らしで食いつなぐような人生で、本当によかったのだろうかとやるせなく思いました。
借金からは逃れたかもしれませんが、一生逃げ続け、どこに行っても人間関係を作れずに、点々と渡り歩く・・・そして、歳を取っていく・・・。寂しい人生ですね。
今から借金踏み倒しはできるのか?
Bさんが借金踏倒しできたのは携帯電話もなかった時代の話なので、現代社会では通用しない方法です。
では、今、借金を抱えている人が、踏み倒しをすることはできるのでしょうか?
時効によって踏倒す
借金には、5年または10年の時効があり、2017年10月現在、個人が消費者金融や銀行から借りた借金の時効は5年となっています。
これは、法律によって定められている時効期間なので、法律が変われば時効期間も変わります。
ちなみに、個人間の借金の時効は10年とされていますが、数年以内には時効5年に変更される見込みだと言われています。
法律はすぐにコロコロと変わるものではありませんが、期間だけでなく、条件などが変わることもありますので、しっかりと把握しておく必要があります。
個人では解釈が難しいこともあるので、できれば法律の専門家の助けが欲しいところですね。
しかし、時効を迎えたところで、踏み倒しができるわけではありません。
「時効援用」という通達を貸主にたいして行い、借金の返済をしないという意思表示をする必要があるのです。
自己援用の通達は個人が簡単にできるものではないと考えられています。
なぜなら、時効を遅らせたり、ストップさせたりする方法がいくつもあり、本当に時効を迎えられているかどうかは弁護士でも判断が難しいケースが多々あるからです。
しかも、時効を迎えていないにもかかわらず時効援用の手続きをしてしまった場合、ただちに債務整理をするしか方法がなくなってしまうこともありえるのです。
また、もし、時効援用できたとしてもデメリットがあります。
時効援用をしたという履歴はブラックリストのように記録され、一生消えないと言われています。
今後、借金をする必要が出てきたときに、「また踏み倒されては困る。」ということで、お金が借りられなくなってしまうのです。
それから、忘れてはならないのが、踏み倒した借金は誰が払うのか?ということです。
消費者金融などの貸主だって、黙って泣き寝入りするはずはありません。あの手この手を使って、なんとか回収しようとするものです。
連帯保証人に取り立てがいくこともありますので、その人の人生を狂わせてしまいかねません。
連帯保証人が困る事態になれば、その家族や周りの人にも大きな迷惑がかかるでしょう。
そうまでしても、自分の作った借金を踏み倒したいのかどうかは、よく考える必要があります。
回収不能によって踏倒す
どれだけ厳しい取り立てにあっても、本当にお金がなければ払うことができないので、踏み倒していることと同義です。
差し押さえられで財産がとられてしまうことにおびえる人がいますが、最低限の生活必需品と66万円以下の現金は法律によって差し押さえができないことになっているので、それだけもって生き続ければよいのです。
差し押さえといっても、食べかけのパンや着ている衣服をはぎ取られる訳ではないので、開き直って質素な生活を続けられるならば、逃亡や法律の難しい手続きをしなくとも踏み倒しが完了します。
ただし、楽しみに使えるお金もない味気ない人生に我慢できるのか?取り立てや周りの人からの誹謗中傷や批判に精神的に耐えられるのか?などの問題はあります。
今ならできる方法
スマホもネットもなかった時代の借金から逃れる方法は、「逃げる」という方法があったのかもしれません。
しかし、今は、ネットで簡単に債務整理の相談ができます。払える分だけ払えば、合法的に普通の人間らしい生活ができるのです。
借金を踏み倒して逃げることは出来なくなりましたが、どう考えても、こっちのほうが、全然いいのではないでしょうか。
借金返済に悩む人はいつの時代にもたくさんいますが、法律の変更や時代の変化によって、ベストな問題解決方法は変わってきます。
どこかで見聞きした古い情報を鵜呑みにするのは間違っている場合があります。
今の時代に合った借金の対処法を知るには、法律の専門家の意見を聞いてみるのも一つの知恵でしょう。
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