散財は病気の可能性あり!散財癖をなおす方法

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散財とは、お金をやたらと使ってしまうこと。浪費にも同じような意味がありますが、より激しく、まき散らすかのごとくお金を使ってしまう人もいます。
高収入の資産家で散財してもお金が無くなる心配はなく、本人の精神が健全であるなら散財癖があっても問題ありませんが、普通は、生活に困窮したり、お金を使った後の後悔で精神的ダメージを受けて、困っていることが多いのではないでしょうか。
多少の無駄遣いはストレス発散になったり、人生を豊かにしてくれる場合もあるので、自分でやりくりできる範囲で無駄遣いを楽しむのはよいと思います。
でも、無駄遣いがエスカレートして歯止めがきかなくなっていたり、借金返済に困っているならば、散財癖は直さなければ危険ですね。
そこで、散財癖をなおすステップと方法をご紹介します。
目次
病的な散財の特徴
今までに何度か「この人の散財癖はひどいなぁ」と思ったことがあります。
皆で行動しているときに、自分一人だけ高価なものを購入したり、今それを買う必要があるのか?と理解しかねるものを購入する人に対してです。
周囲の人と同じようなお金の使い方をしていれば、平均的な支出の範囲に収まっているものですが、あきらかに異質なお金の使い方をしている場合、病的な散財行動だといえるでしょう。
私は以前、友人10人くらいでアウトレットモールに買い物に行ったのですが、自由行動の後に、一人だけ両手にたくさんの買い物袋を抱えて戻ってきた子がいて、正直ちょっとひきました。
しかも、帰りの時間が迫っているのに、「買い忘れたものがある!」とみんなを待たせてさらに買い物をして・・・。
その時の彼女の目は、目指すショップの方向だけを見てぼんやりとしていて、「なんか、危ないなぁ・・・精神がもっていかれちゃっている」と思ったものです。
普通は、自分のお金は限られた金額しかないので、お財布に入れて大事に管理していますよね。1万円札を使う時は、多少の緊張感をもって慎重にあつかうものです。
でも、病的な散財癖がある人は、お金を手元に置いておきたくないかのように、軽い気持ちで、どんどんお財布から取り出していきます。
以下の特徴に心当たりがある様であれば、散財の程度がやや重症であるといえるでしょう。
- 衝動的にお金を使ってしまっている
- 何に使っているのかよく分からない
- お金がどんどん減っていっている気がする
- 手元にお金があると使ってしまう
- 買いたいものを我慢できない
- お財布からお金を出したり支払いをすること自体が好き
- お金に対する感覚がマヒしてきていて高いとか安いとかがよく分からない
- お金を使った後に、後悔・虚無感・虚しさなどを感じる
- お金を使う瞬間が一種の快楽のようになっている
散財癖とメンタル不全
散財をしてしまう原因には、メンタルが健全ではなくなっていることが関係しています。
人は誰でも自分が危険にさらされることからは逃れようとするので、「無駄遣いをしたら後で困るな」という想像ができれば、自分を守るために、今はお金を使うのを辞めようという防御行動ができるはずです。
でも、先のことを考える余裕がなかったり、自分の将来を大事にできなくなっていたりすると、散財したい衝動を抑えられなくなってしまうのです。
駄目だとわかっていてもやめられないところは、依存症に似ているかもしれません。
また、仕事や人間関係などで大きなストレスがかかる環境にある場合も、メンタルがダメージを受けていることが原因で散財をしてしまっていることが考えられます。
辛い時に支えてくれる人や助けてくれる友人が少なく、ストレスを和らげる方法が少ないと、すべてのはけ口がお金を使うことになってしまいます、で、散財することで精神を保っているギリギリの状態になっていることもあるのです。
このように、散財してしまうことは、自分の精神状態に影響されるので、散財癖をなおそうと思うなら、メンタルコンディションを考えることは欠かせません。
散財癖をなおすステップ
散財癖をなおす為には、次のステップで、少しづつ改善をしていきましょう。
現状把握をする
日々、その都度、目の前に現れる散財の衝動に流されて、毎月何にいくら使っているか把握していない人が多いのではないでしょうか。
まずは、毎月の収入額・貯金残高・支出内容・毎月の赤字額を把握しましょう。
どのくらい散財してしまっているのか?家計の収支はどのような状態なのか?辛いかもしれませんが、現実をしっかりと見て受け止めることから始めるしかありません。
生活基盤の立て直しをする
散財以外の出費で削れるもの・抑えられるものは徹底的に見直しましょう。
散財をすぐに辞めることは難しいですが、家賃の安いところに引っ越す・スマホを変えて通信費を安くする・借金の債務整理をするなどは、手続きをすればできることです。
支出を減らして、毎月の赤字を減らせば、とりあえずは生活していけるので、余裕をもって散財癖の改善に取り組めます。
医師の診断をうける
消費の衝動や依存傾向が強かったり、不安やイライラがあるなど、精神的な不調がみられる場合は、早めに医師に診断を受けることが大切です。
心の不調は休養が必要な場合もあります。足が痛いときに歩かないのと同じです。でも、それは専門の医師に診断してもらわないとどうしたらよいのかわかりません。無理は禁物です。
薬や適切なカウンセリングを受けることで症状が改善するならば、取り入れるのがよいでしょう。
散財防止テクニックを取り入れる
散財癖は自分の考え方や心の問題ではありますが、環境改善によって散財防止効果が期待できることもあります。
散財防止テクニックは、生活の中のちょっとした工夫ではありますが、ぴったりとはまれば、人によってはおおきな改善が期待できます。以下にご紹介しますので、ぜひ試してみてください。
何にいくら使ったかを書き出す
毎日とか一週間など期限を決めて、使ったお金の金額と内容を書き出してみましょう。例えばこんな感じです。
5/12 飲み会 居酒屋A(A君・B君・C君)5,000円
5/13 ユニクロ Yシャツ・靴下 8,000円
5/14 外食 寿司 5,000円
5/15 ネット通販 お掃除ロボ 30,000円
同じメンバーで飲みに行く回数が多すぎないか?安い居酒屋に変えられないか?洋服は本当に必要か?購入するなら古い服を捨てたか?など、一人反省会をしてみましょう。
例えば洋服は、買ったけれど着ていないことも多いです。外食は少し意識すると割と簡単に回数を抑えられます。
「無駄なモノ買っちゃったな・・・」と後悔することに意味があります。
使ったお金の記録をつけることで、どこに無駄があるのかがわかり、不要を認識できると、不要を減らしたいという気持ちの変化につながるのです。
お金を持ち歩かない
強制的にお金を使えないようにする方法で、会社帰りについコンビニに寄ってしまうなどの使い道が多い人には特に有効です。
お金があるとつい使ってしまうというのは、惰性の習慣になっているので、浪費を辞めることにあまり苦痛を伴わないものです。
無駄なものを買わない生活に慣れてしまえば、それが当たり前になるのです。
お金を持ち歩かないようにすれば、お金を使わない環境を作り出せるので、やってみたら意外とすぐになじめる場合があります。
すぐに買わない
買いたいものを見つけた時に、「5000円のものは1週間考える。3万円以上のものは1か月考える」などのルールを作って、その日に買うことはNGにしてみましょう。
買っちゃダメというルールは我慢するのが辛いですが、今日は買っちゃダメで、じっくり考えてみて、どうしても必要なモノであれば後日買えばいいという猶予を与えるのです。
買いたいという衝動は、場所が変わって時間が経つと随分と違う感情になるものです。意外とあっさりと、買いたい気持ちがどうでもよくなることは珍しくありません。
時間をかけて冷静に判断をする習慣に変えると、本当に購入する必要があるものが意外と少ないことに気づくでしょう。
趣味や仕事に打ち込む
マラソンに熱中する・読書を趣味にするなど、あまりお金がかからずに時間をかけて取り組めるものを見つけましょう。
仕事を頑張るというのは、入ってくるお金も増えるので良いと思います。
趣味の道具をそろえる費用が少しかかったとしても、趣味の時間確保のために、浪費をする時間を減らすことが期待できます。
時間の面だけでなく、ストレス発散できると精神面でもメリットがあります。楽しみができて充実してくると心が安定して、散財によるストレス発散を必要としなくなると理想的ですね。
目標を持つ
頭金を貯めて家を買う・借金返済する・資格取得する・ダイエットするなど行動目標をつくるのもおすすめです。
「散財しない」というやらないことの目標は何をしたらよいか分からなくなりがちなので、やることの目標をつくり、それに取り組む時間を確保するために散財する時間がなくなるようにすればよいのです。
計画をたてる
散財は無計画にお金を使ってしまうところに問題があります。ならば、計画を立てて実行していきましょう。
毎月買うもの・行くところなどをあらかじめ計画を立てるようにするのです。
欲しいモノや行きたいところを見つけても、とりあえず来月以降にして、実行するのは、計画を立ててからとします。
スケジュールのやりくりが上手になると、お金のやりくりも上達していくでしょう。
ストレス発散方法をもつ
お金を使いたくなったら、〇〇をするというような定番のストレス発散方法を考えてみましょう。
腕立て100回やるとか、一人カラオケで熱唱するとか、心地よい疲労感を味わえてスッキリするようなものがよいと思います。
散財は、本当に手に入れたいものがあるわけではないので、衝動さえ紛らせれば、実際にお金が減ることを回避できます。
考え方を変える
「お金を使う=カッコイイ、楽しい」ではなく、「お金は慎重に使うべきもので、お金をたくさん持っている人がカッコイイ」というイメージに変えてみましょう。すると、散財することがかっこ悪いと思えてきてやらないようになるのではないでしょうか。
このような考えにシフトするには、散財していなくてカッコイイを実現している目標となる人を見つけましょう。
散財しそうになったら、目標の人を思い浮かべて、「その人ならこれを買うだろうか?」と自問自答してみましょう。
散財癖をなおして幸せな消費をしよう
散財癖をなおすことはすぐにできることではありませんが、正しく続けていけば必ず改善させていくことはできます。
ただし、途中で生活破たんしたり、貧乏生活の苦しさが加わってストレスが増えたりすると、継続することは難しくなるかもしれません。
なので、時間がかかることを想定して、まずは生活の立て直ししをすることが大切です。
背伸びした家賃を払いつづけていたり、無理なローンや厳しい借金返済を抱えているならば、最小限に抑えることが先決です。
ものごとは、悪循環にはまると、悪いことが重なって、一気に崩壊します。
危ないとわかっている高額な支出は、今のうちに改善し、好循環の基本となる、健全な心と体と幸せを取り戻すために、できることから取り組んでいきましょう。
散財癖をなおして、消費をコントロールできるようになれば、そんなにたくさんのお金がなくても、幸せな消費ができるようになります。
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