金銭管理の基本方法と上手に金銭管理する為のコツ

作成
お金の管理はどうやっていますか?借金の返済に追われて困っている・貯金がたまらなくて将来が不安など、お金に悩みを抱える人はおおいですが、金銭管理の方法って教えてもらえる機会もないので、なんとなく自己流でやっている人がほとんどでしょう。
で、借金が膨らんでしまったり、急な出費に対応できなくなったりして、突然窮地に立たされるから、怖いですよね。
そこで、基本的な金銭管理方法と上手な金銭管理をするためコツをご紹介します。
目次
金銭管理方法を見直す前に
この記事を読んでいるということは、金銭管理に問題や不安があって、変えていきたいと考えている人かと思います。
そこで、金銭管理方法を見直す前に、やっておきたいことがあります。
それは、お金に関する環境を整理整頓することです。
金銭を管理するためには、現状把握が必要ですが、お金まわりのことがぐちゃぐちゃになっていてよく分かっていないと、管理しようがありません。
で、具体的に整理整頓しておきたいのは以下です。
- 家やカバンの中の現金を一カ所に集める
- 通帳・キャッシュカード・印鑑を揃える
- クレジットカードやポイントカード類をまとめ、不要なものは処分する
- 財布の中のいらないレシートを捨てる
- ネットバンキングやクレカサイトのID・パスワードを確認する
- 通帳の記帳に行く
お金そのものや、カード等のお金に準ずるモノ、お金の入出金や残高確認に必要なモノといったお金に関するモノと情報をひとまとめにして現状把握するのです。
期限の切れたクレジットカードがあったり、IDやパスワードが分からなくて残高確認ができないことはよくあります。
でも、これだと、きちんと管理できていないことになりますね。
モノが多いと管理するのが大変になりますので、カード類はなるべく減らして、必要なモノだけにすると扱いやすいです。カードのポイントは集中させた方がためやすいですし、この機会に、断捨離をするとよいでしょう。
基本的な金銭管理方法
基本的な金銭管理方法をご紹介します。
引落用の口座を作る
金銭管理が下手な人は、引落日を忘れていて「残高不足で引落ができなかった」と連絡が来てしまうことが多いのではないでしょうか?
私の夫も、金銭管理が下手で、何回もこの手の連絡が来ています。時には、追加手数料を払ってコンビニで急いで払うことも・・・お金を持っていないわけではないのに、管理できていなかっただけで無駄な手数料を払うのは馬鹿バカしいですよね。
こうならないために、引落用の口座を作っておきましょう。この口座には給料など入金をメインでしていき、常に余裕をもってお金が入っている状態を目指しましょう。
これなら、口座残高を気にしなくても残高不足で引落ができなかったということがなくなります。
引落ができなかった場合、すぐに電話連絡をくれれば分かるのですが、「ちょっと遅れているだけかも?」と先方も気を使って、しばらくは放置されたり、メール連絡しかないので見落としがちです。
すると、期限ぎりぎりになって、「3日以内にお支払いください!」などと、急に今すぐ払わなくてはいけなくなると、予定をやりくりしたり、約束の時間を変えてもらったり、ドタバタしてしまうこともあるのです。
で、2カ月分払ったり、数か月遅れで払ったりすると、金銭管理もややこしくなってしまいます。
すっきり・しっかり管理するためには、払うものは期日通りに払うのが基本です。
一か月の生活費を振り返る日を決める
家賃やスマホ代や月給など、月ごとに出たり入ったりするお金が多いので、金銭管理は月毎に考えましょう。
そのためには、毎月1回、いくらの出費があって貯金や赤字がどれくらいなのかということを振り返る日を決める必要があります。
給料日の20日とか、月末とか、月初5日前後などと特定の日を家計の清算日とするとよいでしょう。
毎月のお小遣いをとるならば、給料日のすぐあとが分かりやすいですね。毎月の締め日を20日などにすれば、必ずしも月末を締め日にしなくても1か月毎の管理はできます。自分のやりやすい日にちを決めて実行しましょう。
支出を記録する
買物をしてもらったレシートをとっておくとか、アプリを使ったり、ノートに手書きで記入したり・・・方法はいろいろありますが、家計簿的なもので出費の記録をつけることは必要です。
ほとんどの買い物をクレジットカードで行っている人もいると思いますが、カードの引落しはタイムラグが生じるので使ったお金の把握がしづらくなります。
カード払いをしたときもレシートを必ずもらうようにして、現金支払い分と同じように使ったお金として一つにまとめて管理するとよいです。
また、金銭管理が苦手な人に限ってカード払いをしていることも多いので、まずは現金払いに統一して自分なりの金銭管理方法を確立してから、カードの利用を追加していくのも一つの方法です。
クレジットカードを使うことは必ずしも悪いことではありませんが、金銭管理においては上級者向けの面があるので、注意して利用するようにしましょう。
いずれにしても、1か月ごとに、食費・外食代・日用品費・交際費などがそれぞれいくらかかったのかを管理できればOKです。
貯金用の口座を作る
生活費は出たり入ったりが多いので、貯金は別の口座で行うと貯まりやすいです。
「余ったお金をぜんぶ貯金する」という考え方もひとつですが、あると使ってしまうタイプの人は、いつまでたってもお金が貯まりません。
その場合、お給料が入ったら、先取りとして、あらかじめ決めた金額を貯金用口座に移しましょう。
先にお金をよけてしまえば、それはなかったものの様に感じます。残ったお金で1か月間過ごすしかないので、苦痛なく、毎月コンスタントに貯金することができるのではないでしょうか。
貯金や借金返済のスケジュールを立てる
マイホームを購入するためのお金や多額の借金など、まとまったお金の目標がある場合は、スケジュールを立てて、それに沿って毎月必要な額を充てるようにしましょう。
「毎月5万円を2年間」のように、明確な数字にします。毎月その通りに実行できれば良いですが、無理な目標数字になっている場合は、都度見直しをして、可能な範囲におさめなければ意味がありません。
とくに借金の場合は、利子分しか返済できていない様であれば、いつまでたっても元本が減らず危険な状態です。債務整理相談をするなどして、このまま返済していけば大丈夫というスケジュールを立てなければ、解決に向かって前進できません。早めに相談してみるとよいでしょう。
上手に金銭管理をするためのコツは?
私は金銭管理が得意な方で、収入の割に貯金はできているほうだと思っています。
お金に限らず、パソコンやノートにまとめて記録しておくことも好きなので、「あれなんだっけ?」と聞かれたときに、すぐに取り出して調べることができます。
結婚した際に、夫が金銭管理が全くできないタイプで、お金はあれば使って、管理や記録は一切していなかったことに驚きました。「世の中には、こんな人もいるんだ・・・」と。
そこで、自分は、金銭管理ができているほうかもしれないなと気づいたのです。
私のやっている金銭管理が良いか悪いかは人によって違うかもしれませんが、参考になればと思い、コツをまとめてみました。
- 大雑把でいいので全体像を把握するようにする。10円単位は切り上げて100円単位で記録をつける
- 貯金用口座はないものとして手を付けない
- 口座引き落としが正しく行われたか毎月必ず気にする
- お金を引き出す回数はなるべく減らす(月1回)
- 財布の中身は最小限にする(レシートはすぐに取り出す・ポイントカードは基本的には作らない)
- 夫婦共通の家計の金銭管理は口を出しすぎない。夫・妻のプライベートで使うお金はそれぞれ好きに使えるよう自己管理とする
金銭管理は人によって得意不得意が大きく表れます。仕事はしっかりできる人でも金銭管理が全然駄目な人もいます。
お金の使い方には人それぞれの価値観もあるので、管理方法や使い方も人それぞれです。特に、夫婦間の金銭管理のもめごとは多いのではないでしょうか?
隠れて借金をしていたとか、自分だけお小遣いが多いとか、なんでそんなに生活費がかかるんだとかです。
これは、とにかく話し合って、その家庭にあった金銭管理のやり方を作るしかありません。貯金や借金返済もまずはスケジュールを立てられないと、始まりません。
それができないのであれば、金銭管理ができない原因が何らかの病気である可能性もあります。認知症や発達障害の症状の一つとして金銭管理ができなくなることはあるので、様子がおかしいようであれば医師の診断をうけてみましょう。
また、貯金が全くできないようであれば、収入を増やす方法がないか考えてみましょう。転職したり、アルバイトをするなど方法はあります。手当や支援制度があるかもしれないので、役所の窓口で相談してみるのもよいでしょう。
それから、借金返済のめどが立たないようであれば、収入を増やすこともそうですし、債務整理相談を受けて減らせる借金がないか調べてもらうとよいでしょう。
いずれにしても、金銭管理が上手くできるめどが立っていないならば、その原因部分の問題解決をしなければなりません。
ひとつづつ解決すれば、お金のやりくりはできるようになります。上手に金銭管理をして、余裕を持った生活を送っていきましょう。
こんな生活はダメ絶対!
・極貧生活とはどんなもの?究極に苦しい貧乏生活を考えてみた
・今どきの借金逃亡生活はどんなものなの?本当に借金から逃げられるのか?
