金なし男の金なし生活を垣間見た話

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金がない!給料が少ない!今月ピンチ!などお金がないことを嘆いている人は多いですが、「本当にお金がない」とは所持金がいくらの状態でしょうか?
私が今までに見たのは、全所持金が数百数十数円という男でした。しかも、その男は、電車に乗っており、目的地までの乗車料金が足りない・・・という状況でした。これぞ、本物の「一文無し」ですね。
お金がないことに慣れてしまっている
お金がないのに電車に乗ってどうしたのかというネタばらしをすると、向かっていたのは勤務先で、先払いや日払いで給料をもらうこともしていたため、電車を降りた後に、勤務先に電話して、改札までお金を持ってきてもらったとのことです。
幸い、仕事で月に十数万円は稼げていたので、何とか食いつないだようです。
それにしても、なかなか、ここまで「お金がない状態」になることは、むつかしそうです。
普通は、手持ちのお金が数万円になりそうであれば、最後の手段に出たほうが楽です。
おそらく、お金が無くなってくると、感覚がマヒするので、ないことが当たり前になってきます。
残金を計算したり、数日後にいくらの支払があるとか、今日いくらの出費があるなど、未来の予定を立てることも苦手なので、今、動けていれば「大丈夫」という感覚になってしまうように思います。
まぁ、大丈夫ではないのですが、ないものは仕方ないんですよね。正真正銘のその日暮らしです。
お金がない状態から抜け出せない理由
そんなお金のない男の生活は、勤務地から電車で1時間半も離れたアパートに住み、食事は外食というスタイルでした。
通勤と1食で毎日2000円以上かかっています。
かなり贅沢なお金の使い方ですよね。
でも、引っ越しをしたくても、敷金・礼金・仲介手数料など引っ越し代を払う貯金がないのです。
食事についても、仕事の時間がまちまちなことと、長時間労働による疲れで、自炊したり弁当を作って持参することができないのです。
数百円の違いだからと、ほとんど、吉野家か松屋で食事をしていました。
せめて節約ができるくらい、貯金を持っておくことと、生活に余裕を持っておかないと、ポケットに数百円生活になると、そこから抜け出すことはかなり厳しくなります。
金なし男のその後
幸い、その金なし男は、借金はしていなかったため、所持金数百円になりながらも、とにかく働いて数万円、数十万円とお金を貯めることができたようです。
しばらくしてから、仕事もかえ、引っ越しもしたようなので、奇跡的に、危機的状況は抜け出せたようです。
でも、この状況で、借金返済を抱えていたら、復活はむつかしかったと思われます。
お金がない状況に加えて、返済の催促をされることは、精神的にきついものがあります。
また、体を壊して働けなくなったとしたら、いっきに収入が途絶えるので、アウトですね。
「あと3日頑張ればすべて問題解決!」のように、近い将来に、確実なゴールが見えているのであれば、所持金数百円になるような無理をすることも、賭ける意味が理解できるような気がします。
でも、具体的なゴールが見えていないのであれば、早めに決断をするほうが、傷が浅くてすみます。
お金がないことを極限まで我慢することは、必ずしも美徳ではありません。無理をせずに、一日でも早く、再生への道を歩き始めたいですね。
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